ここ最近、特に内閣や自公、役所、企業、金融関係者の中に、
頭真っ白な人が増えたことが顕著になってきました。
大きな変化を甘く見ていては、その当てが外れた時に
考える気力を失ってしまいます。
昭和の時代、日本の大企業の多くは拡大志向であり、
平成の不況が始まると、拡大志向を維持するために
世界にその市場を求めました。
しかし、現在のこの世界不況で、
もはや拡大志向の企業は生き残る市場を失った状態にあります。
これは偏に、時代の変化を読み切れず、
拡大志向から御用達経営への転換ができなかったことが原因です。
経済のみならず、政治の世界においても、
新自由主義、新保守主義、バブル志向に基づいた政策は
ことごとく封じ込められ始めました。
安倍内閣発足当初のシナリオは、全部崩れ始めています。
そしてこれは、日本に限らず米欧をはじめ世界的な現象なのです。
まさに、世界のシステムが大きく変わる時代に突入したと言えます。
このような時代においては、理屈だけが達者で
動物的勘で動けない人は、間違いや上手くいかなくなったことを
修正することができません。
そしてその先のことを考えることもできません。
この虚脱感は非常に大きいのです。
世界的に蔓延するこの真空地帯は、
来年にかけますます拡大していくと予想されます。
藤原 直哉(ふじわら なおや) 先生
経済アナリスト 株式会社あえるば 取締役会長
特定非営利活動法人日本再生プログラム推進フォーラム 理事長
独立系シンクタンクとして「経済」「政治」「国際情勢」「組織のリーダーシップ」に関する独自の分析を行っているほか、小田原市および長野県南信濃遠山郷に拠点を構え、ロハス体験学校の主催、コンサルティング、社内教育、講演、執筆活動を行っている。
また、藤原直哉が執筆する「ワールドレポート」を毎週発行。その他、社会人学校「藤原学校」を東京で月2回開催し、全国各地で「藤原塾」も開催している。
さらにNHKラジオ第一放送の「ビジネス展望」、山口放送ラジオの「情報ダブルクリック」にレギュラー出演、NHK文化センター青山教室では「世界の中の日本経済」というタイトルで時局分析を行っている。
このほか以下の職責を兼務している。
・渋谷ソーホーバレーコモンズ(SVC)推進協議会会長
・有限責任事業組合藤原KAIZEN研究会顧問
・ワシントン大学経営大学院名誉卒業生
・ワシントン大学経営大学院キー・パートナー
株式会社あえるば
URL:http://www.fujiwaraoffice.co.jp/