「私は言ったのに・・・!」
きちんと話したのにあなたの指示がなぜ伝わらないのか!?
「請求書の件、頼むね!」
以前から懸念事項であった請求書の件、外出直前のあなたは間違いなく部下に伝えました。
仕事に追われた感じで少し忙しそうなあなたの部下も、あなたの言う該当の請求書が
以前からの懸念事項であることを知っています。
出掛ける直前のあなたに「わかりました」と応えて、頷き返してきました。
あなたは安心して外出先へ出掛け、やがて会社に戻ってくると、部下はあなたが依頼した事項を行っていませんでした。
「請求書の件、頼むよって、外出前にきちんと伝えたよね!」
「え! そうでしたか!? すみません! 私が聞き漏らしていたのでしょうか?」
あなたの部下はたしかにあの時、「わかりました」と応えたはずなのに!?
いったいなぜ、このような話の食い違いが生じてしまったのでしょうか?
いきなり用件を切り出しても相手はまだ聞く体勢ができていません!
そんな事態を避けるために「タイトルを宣言」して話しましょう!
あなたはたしかに用件を部下に伝えました。
部下もあなたの話を聞いていました。
しかし、その会話は、あなたが外出直前、部下は仕事で追われている中、そのような慌ただしい最中でのやりとりでした。
あなたの部下はあなたの話を聞く体勢になることができていなかったのです!
相手が聞く体勢を作るには、あなたから気遣いをしてあげれば大丈夫!
それが「タイトルを宣言して話す」ということ!
誰もがうっかり気づかずに陥ってしまう“つもり病”。 それがあなたと部下とのコミュニケーションの食い違いを生む落とし穴です。
本講座で部下にきちんと伝わる「話す」力の要点を学び、相手が“期待”以上に動いてくれるリーダー力を身につけましょう!
沖本 るり子 (おきもと るりこ) 先生
株式会社CHEERFUL 代表取締役
「5分会議」を活用し、コミュニケーション力を向上させる人財育成家
広島生まれ。江崎グリコ(株)等を経て、管財商社に入社。業務改善・業務改革のプロジェクトマネジメントを行ない、30 代前半で取締役となる。
リーダーとして組織をまとめながら経営に関わる中で、「部下との行き違い」「他部門との衝突」「部下が根づかない」などに頭を悩ませる。
やがて会社は倒産。「つぶれない会社づくりに必要なのは、何よりもまず“ 円滑なコミュニケーション” だ」と痛感し、「聞き手が内容をつかみやすい話し方」「聞き手が行動に移しやすい伝え方」を研究する。
現在では「人財開発育成」をメインに、企業研修や公開セミナーの講師を務めている。
その中のひとつ「『5分会議』を活用して人と組織を育てる」研修では、「必然的にコミュニケーション力やプレゼンテーション力向上の仕掛け」を提唱している。
会議活用術 カンファリスト®トレーナー、PHP 研究所認定ビジネスコーチ、日本メンタルヘルス協会基礎心理カウンセラー。
著書に
『リーダーは話を1分以内にまとめなさい』(中経出版)
『出るのが楽しくなる! 会議の鉄則』(マガジンハウス)
『相手が”期待以上”に動いてくれる!リーダーのコミュニケーションの教科書』(同文舘)など。