2014年4月から血圧診断の基準が変更され、世間で大きな話題になりました。
高血圧の基準もこれまでよりずっと緩やかになり、
「これまでの血圧の診断結果はなんだったのか?」
「飲まなくてもいい薬を飲んでいたことになるのか?」
といった、本当に明確な健康とは何なのかと疑問の声もあがっています。
現代において医療診断を受ける私たち一般国民がどのような心構えで診断を受けとめ、健康を維持していくべきなのかについて解説します。
ひとつの薬が世の中に出現し、それを医者が処方し、患者が服用に至るまでの背景は、じつは「治療」という医療行為に準じたものではないともいえます。
そこには治療行為としての医療活動とは異なって、経済活動としての医療構造が存在しているのです。
病院経営にすら経営コンサルタントが介入するようになった現代の医療体制事情。
今回の「知って得する現代医療」では、血圧の診断基準の変更実施という事実を通して、その変更実施の背景となる日本医療の構造について解説します。
本講座から、知って得する現代の健康と幸福の生活を送るための考え方、智慧を学んでください。
土橋 重隆(つちはし しげたか) 先生
ツチハシクリニック、外科医、医学博士
食道静脈瘤内視鏡的栓塞療法(1981年~)、腹腔鏡下胆嚢摘出術(1991年~)などの先端医療を多数経験。西洋医学の長所、短所を熟知したのち2000年より帯津三敬病院にてガンに対する統合医療を経験。統合医療の現実を知り独自のやり方で病気の本質を追求するようになる。”病気は排除すべきもの”という従来の科学的思考から自らの臨床経験に基づき“病気にも意味と価値がある”という哲学的思考に推移する。
著書に「ガンをつくる心、治すこころ」(主婦と生活社)、「ガンを超える生き方」(徳間書店)、「病気になる人、ならない人」(ソフトバンククリエイティブ)、「突き抜ける生き方」(あ・うん)、「50歳を超えてもガンにならない生き方」(講談社)、「生きる。死ぬ。」(ディスカバー21)などがある。