19歳の時に、ミスインターナショナルの準日本代表に選ばれ、
長身のスタイルと美貌からモデルとして活躍していた鈴木ひとみ先生
ある日、山梨の桃園で撮影に挑みました。
それが、自分の足で立った最後の日になりました。
帰りの高速道路で乗っていた車が事故に遭い、
首の骨を折る重症を負ってしまったのです。
事故はあまりにも多くのものを奪いました。
意識が戻り、首が固定されて天井しか見えない中、
リハビリをすれば歩けるようになるだろうという考えは、
主治医の声で完全に崩されてしまいました。
「君の足はもう動かないだろう」
車椅子の生活が始まりました。
きっと自分の存在が重荷になるだろうと、
3週間後に結納を控えた恋人に別れの手紙を書きました。
その手紙の返事とは。
綴られた文章が、鈴木先生に希望を与えました。
生きるということをこの講座で考えてみませんか?
腕をどこまで鍛えられるか。
動かなくなった足に対するリハビリは一切行われず、
徹底的に上半身の強化が繰り返されました。
まるで人間性を否定されたような気持ちになり、
絶望の淵をさまよいました。
しかし、このままクヨクヨしていても何も解決しないと心を決めました。
誰にも目につかない避難用のスロープを5階まで行ったり来たり。
鈴木先生のトレーニングが始まりました。
その結果、東京都の車いすの陸上大会で優勝という
輝かしい成績を残します。
その後、快進撃は止まりません。
次に挑んだのはイギリスで開催される世界大会、
さらにアテネパラリンピックです。
車いすの生活の中で、鈴木先生は前を向きました。
スポーツに打ち込み、さらにはユニバーサルデザインの開発にも尽力します。
皆さんはバリアフリーとユニバーサルデザインの違いがわかりますか?
例えばエレベーターや携帯電話、シャンプー。
普段、目にしている意外なものがユニバーサルデザインなのです。
車いす生活の中で、鈴木先生が感じることを講座で学びましょう。
福祉・医療関係者だけではなく、
毎日を一生懸命に過ごしていきたい全ての人にオススメです。
鈴木ひとみ(すずき ひとみ) 先生
UD(ユニバーサルデザイン啓発講師)
1962年、大阪に生まれる。「’82ミスインターナショナル準日本代表」
ミス・ネーションズ世界大会でミスエレガンスに選出。
ファッションモデルとして活躍中、交通事故で頚髄を損傷。
著書が『車椅子の花嫁』と題してドラマ化。23%の視聴率。2度の再放送。
現在は、講演や企業のユニバーサルデザイン商品の開発、
NHK障害福祉賞審査員。
共存・共栄のバリアフリーな社会を目指して精力的に活動中。
パラリンピック射撃日本代表。
「徹子の部屋」「クイズ$ミリオネア」「アンビリバボー」「笑ってこらえて」他、出演。
著書は、 『命をくれたキス』(小学館)日本の他、中国・韓国でも翻訳されている
『一年遅れのウェディングベル』(日本テレビ出版)
『気分は愛のスピードランナー』(日本テレビ出版)
鈴木ひとみホームページ
URL:http://www.h2.dion.ne.jp/~hitomi-s/