体調を崩して医療機関などを受診するときに、
受付の段階から私たちは無意識のうちに、その施設の「品定め」をしています。
元気な挨拶か、丁寧な接客か、言葉に気持ちがこもっているかなど、
医療スタッフの働き方を見て、その施設全体の印象を決めているのです。
電話応対も忘れてはいけません。
患者や利用者の気持ちになって受け答えしていますか?
自分よがりの応対をしてはいませんか?
医療も介護も人と人とが言葉を交わし、相手のことを思い、
親身になって取り組む対人サービスです。
現場は人材育成を学ぶ教育施設と言っても過言ではありません。
医療や介護の分野で働く人にとって、
スキルや専門知識はもちろん大切ですが、忘れてはいけないこともあります。
施設の役割、仕事を覚えること以前に、自己理解も重要な要素になるのです。
これはマニュアル化できるものではありません。
自分自身が心の奥に問いかけて、答えを出していくのです。
それではどのようなプロセスが必要なのでしょう。
女性が多い職場では
結婚後に離職率が高いからと、教育をあまりしない企業もあるといいます。
やめてしまうから教育しない、それは本当に正しいことでしょうか。
講師の佐藤先生は「教育はチャンス」と説いています。
その真意はどういったところにあるのでしょうか。
教育といっても、仕事を覚えてもらうだけではありません。
仕事を通して、何を成し遂げたのかを感じてもらうのも、教育です。
自己理解を深めてもらうことも、教育です。
経営者や管理職はそういったことを教えていかなければなりません。
誰がどうやって伸びていくのかをしっかりと管理する必要があります。
医療や介護の現場における人材の成長は、
そのままその施設の「品質」につながってくる重要な要素です。
佐藤 茂則(さとう しげのり) 先生
心理カウンセラー
有限会社ミック研究所 代表取締役社長
NPOメンタルサポートアカデミー 理事長
一般社団法人事業者厚生メンタルヘルス協会 代表理事
企業、自治体、医療施設、介護施設の人財教育とEAP(働く人のメンタルヘルス支援)支援。心問題をベースにした講演、セミナーは企業、医療施設、自治体まで多方面から好評を得る。
講演を聴くだけで癒されると評判。NPOメンタルサポートアカデミーでは「聴くことは誰にでもできる身近な社会貢献」をスローガンに埼玉、東京でカウンセラーの養成講座を行う。著書多数。
有限会社ミック研究所
URL:http://www.micc-co.jp